ワックス塗布でのよくあるトラブルとは|作業の注意点も解説
ワックス塗布でのよくあるトラブルとは|作業の注意点も解説
床の状態や気温によってトラブルが発生することがあります。あらかじめよくあるトラブルを知っておくことでトラブルを回避できるので参考にしてください。
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塗布直後の見られる床面のトラブル
塗布直後からみられるワックスが定着しない「密着不良」の症状と原因、そして予防法をあげていきます
ワックス塗布前に十分に洗浄とすすぎができていない
剥離剤や洗剤の成分、汚水、水分が残ったままワックスを塗布するとワックスの皮膜が軟化してベタつきが発生します。
ワックス塗布前の床面を洗浄や剥離の際にきちんと汚水回収をしすすぎを行い、乾燥をさせてください。
洗浄剤や剥離剤を使用した後のすすぎは数回行い、洗剤成分を残留させないこと、また数回目には念のため空拭きを行いことをおすすめします。
その後は十分に換気し乾燥させてください。軟化してしまったワックス層は剥離をしてもう一度塗布しなおしてください。
塗布面から白い粉が出てくる
気温の低い日に樹脂ワックスを塗るとワックス表面が白化(パウダリング)します。
具体的な温度は各樹脂ワックスにもよりますが、床面の温度が5度以下になる日は、塗布を避けてください。
樹脂ワックスの成分が結合できずに粒子のまま残ってしまうからです。
白化した場合は、パウダーをきれいに回収し、洗浄してから、気温の高い日に樹脂ワックスを塗りしてください。
塗布した樹脂ワックスがペりぺりと剥がれる
ワックスを塗布する際はあらかじめ床面に何が塗られいるかを確認し、今から塗布するワックスが密着するかどうか目立たない場所でパッチテストを行ってください。
床に特殊な塗料がぬられていたり、ロウワックスが塗られていると樹脂ワックスがはじかれたり、ぺりぺりと剥がれたりして密着しません。
その場合はパッチテストの段階で塗布は中止してください。
成分の違う塗料やワックス、または何かしら加工がしてある床には樹脂ワックスは塗布できません。
床面にあったワックスを選んでいるかどうか
基本的にはノンワックスタイプの床にはワックスは密着しないのでワックス塗布は不可とお考えください。
どうしても試したいということでしたら、密着性の高いワックスをお試しください。
ただし密着するかどうかは床面との相性ですので、必ず施工前に目立たない場所で密着テストを行ってください。
ワックスは開封後あたらしいものかどうか
基本的にはノンワックスタイプの床にはワックスは密着しないのでワックス塗布は不可とお考えください。
どうしても試したいということでしたら、密着性の高いワックスをお試しください。
ただし密着するかどうかは床面との相性ですので、必ず施工前に目立たない場所で密着テストを行ってください。
乾燥前に負荷をかけてワックスがよれてしまった
その部分だけ細かいサンドペーパーで削るか、その部分をマスキングテープで囲んで養生し、剥離剤を使用して一度ワックスをはがしてから部分的に再度塗り替えを行ってください。
ワックスが乾燥すると目立たなくなります。
厚塗りしたり目地にワックスが入り込み白く固まってしまった
ワックスの液剤は塗布後乾くと透明になります。ただし十分に乾燥していない床面に塗ったり、重ね塗りしたり、湿度の高い日には水分を抱き込み白くなってしまいます。
目地などに入り込んでしまうとそのまま白くなり固まりので注意してください。
塗るときには目地に入らないようにうす塗りで塗ってください。
一度白くなったものはもとに戻りませんので、剥離し、ワックスを塗り直す必要がございます。
時間経過後に見られる床面のトラブル
ワックス塗布後は問題がなかったが、時間がたったり歩行を繰り返すとすぐにはがれたり大きな傷が目立つようになります。部分補修ができる場合があるので対処法を紹介します。
樹脂ワックスを塗ったがムラになってしまいワックスが均一になっていない
ワックスを塗布するとモップの筋が出ますが、しばらくするとレベリングと言って徐々に塗布面が均一になります。
しかしワックスの塗布量が多すぎると均一にならずそのままかたまりムラになります。
またゴシゴシこすり塗りをしても跡が残ってムラになります。一方向に軽くうす塗りを心がけてください。
ワックス塗布用の専用モップを使用してください。ワックスが足りない場所を追加で塗っても治らない場合はすべて剥離して塗りなおしてください。
土足歩行で表面が荒れた
樹脂ワックス塗装面は土足歩行してしまうとすぐにはがれてしまいます。
塗布後は室内履きでの歩行にし、砂利やほこりを持ち込まないよう日常清掃をしてください。
表面に光沢がなくなってきたら洗浄後にワックスを塗布し、ワックス層が厚くなってくすんできたら剥離して塗りなおしてください。
部分的に傷や汚れ、ヒールマークがついた
その部分だけ細かいサンドペーパーで削るか、その部分をマスキングテープで囲んで養生し、剥離剤を使用して一度ワックスをはがしてから部分的に再度塗り替えを行ってください。
ワックスが乾燥すると目立たなくなります。
ワックスを塗ったがしばらくすると滑りやすくなってきた
ウレタン塗装された床面に樹脂ワックスを塗った場合は、塗布した樹脂ワックス層が摩耗してくると下のウレタン層が出てきます。
ウレタン層は大変すべりやすいので樹脂ワックスをぬると滑りが軽減されることがあります。滑り止め効果のあるワックスを塗るとさらにすべらなくなります。
水回りの床が荒れて白くなってきた
水分や濡れた布、またはアルコールを含んだ液を床に付いたまま放置すると塗られたワックスが元の液体の状態に戻ろうとする性質により白く濁ります。
部分補修剤を塗布するか、その部分をマスキングテープで囲んで養生し、剥離剤を使用して一度ワックスをはがしてから部分的に再度塗り替えを行ってください。
全体的にくすんできた
トラブルではなく、歩行をしていくうちにワックス層に細かい傷ができ、そこに汚れが入りこんでいる状態です。
そのままワックスを何層も塗り重ねるとワックス層が堆積しくすみます。
くすみを感じてきたら一度すべて剥離して塗りなおすことをおススメいたします。
まとめ
ワックス塗布のトラブルは主に密着不良で、あらかじめワックスの特性を知っていれば防ぐことができることが多いです。また床の状態や性質によって適切なワックスを選び、塗布するときの環境にも留意してください。トラブルが起こってもリカバリー方法がある場合もあるのであせらずに対処法を調べてください。
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