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ワックス剥離作業で気を付けるポイントは|よくあるトラブル回避の紹介と解説

ワックスは塗り重ねていくと床面がくすんできます。定期的にワックス層をすべてはがし塗りなおすことが必要です。この記事では、ワックス剥離作業の注意点について解説します。失敗しないコツなどについても解説するので、参考にしてください。

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剥離剤の選び方

床材や体積しているワックス層で使用する剥離剤が変わります。適切なものを選びましょう。

ワックス層の厚み

剥離剤には強力な剥離力があるものから、素材に優しいタイプなどがあります。

ワックス層が堆積して厚みがある場合には強力タイプで効率よくワックス層を溶かして剥離するのがいいでしょう。

それほど堆積していない場合や、コスト面で押さえたい場合は通常タイプの剥離剤でやってみましょう。

価格の違い

一般的に強力タイプや濃縮タイプは高額になることが多いですが、濃縮タイプは現場への持ち込みやすさ、強力タイプは時間短縮になりコストの削減にもつながります。

床材から選ぶ

塩ビシートやフローリングには強力タイプの剥離剤を使うことができません。

シートやフローリングの隙間に剥離剤が入り込み、シートやフローリングを張り付けている接着剤を溶かしてしまう恐れがあるためです。

隙間に入り込む前に施工できる増粘タイプや中性タイプを使用し手早く作業しましょう。

また天然素材の床材に強力剥離剤を使用すると床材が変色してしまう場合がありますので、中性の剥離剤を使用してください。

容量で選ぶ

剥離剤は開封後は速やかに使い切りましょう。

原液で使用するタイプでしたら使い切ることも容易ですが、高希釈となるとなかなか使い切りることが難しくなります。

薬剤の劣化は十分な効力が発揮できなくなりますので使いきれる量を用意しましょう。

余った剥離希釈剤は腐敗しやすいので再利用は避けてください。

作業場所で選ぶ

作業中は剥離剤のにおいがします。

換気をしていただければ作業後は臭いはなくなりますが、施設内を使用しながらの作業になると低臭タイプの剥離剤を選ぶのもおススメです。

剥離作業の注意点

剥離力が弱い、剥離剤が反応しないな作業時のどの原因を挙げていきます。

作業時の温度が低い

作業時の気温や床面の温度が低いと十分な剥離力が発揮されません。

また剥離剤が凍っていた場合も同じです。

剥離の後に塗布するワックスも気温が低いと密着不良になりますので5度以下の真冬は作業を控え、薬剤保管の温度管理もしましょう。

希釈倍率は適切か

剥離力を上げるために高希釈にすることもありますが、剥離力を上げたいからと言って規定以上の希釈倍率にしてしまうと十分な剥離力が出ません。

水は剥離液に必要な成分ですので必ず記載の倍率を守って使用してください。

剥離剤の置き時間とワックス層の厚み

置き時間を設けた方が剥離剤がワックスに効果をもたらす時間が取れますが、強力タイプの剥離剤で長すぎる放置時間があると素材を傷める要因になります。

放置時間とワックス層の厚みの関係は経験でしか図ることができませんので初心者の場合は様子をみながら行い、剥離残しがある場合は、剥離作業を繰り返し行ってください。

ポリッシャーパッドの種類

剥離作業はポリッシャーで行うことが多いですが、剥離作業の場合は黒~茶のパッドで作業してください。

ブラシを使用する場合は研磨剤入りのタイネックスブラシの80番手がおススメです。

目詰まりがおこるとパッドが床面で空回りし剥離ができませんのでとその都度水洗いしてください。

剥離剤が反応しない

ワックスが全く溶けていない場合は、ワックスと思われた塗膜がワックスではなく、シリコンやガラス系の塗料である場合があります。

剥離剤はワックスにしか反応しませんのでシリコンやガラス系の塗料であった場合はハンドペーパーで物理的に削るしかございません。

剥離作業をする前に床材の状態を確認し、目立たないところでパッチテストをして判断してください。

サンドペーパーを使用する際は素地まで削らないように注意してください。

フローリングは水分に弱い

フローリングは水分によわいため、手早く作業をしてください。

また塩ビシートやフローリングの継ぎ目に剥離剤が入り込まないように表面にとどまるゲル状の剥離剤などで配慮しながら作業してください。

目地に入り込むとフローリングや塩ビシートそのものを張り付けている接着剤を溶かしてしまい、床なりやしなりや波打ちの原因になります。

剥離後の注意点

床面に汚水が残らないように十分にふき取り・すすぎを行ってください。1回ではなく数回行ってください。
汚水成分が残っていると新しくワックスを塗布した際に密着不良を起こす原因となります。

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まとめ

剥離作業は、堆積してくすんだワックス層をリセットし美観を再構築できるメリットがあります。床材との相性や用法を気をつければ、正しく作業できるでしょう。あらかじめよくあるトラブルを知っておくことで重大なトラブルは回避できます。

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