工場の床の掃除方法 掃除の手順と機械を導入するメリット・デメリットも紹介
工場の床の掃除方法 掃除の手順と機械を導入するメリット・デメリットも紹介
工場の床は汚れが溜まりやすく、長年の汚れに悩んでいる人は少なくないでしょう。年数が経てば経つほど、頑固な汚れは増えてしまいます。この記事は、工場経営者や清掃業務に携わる人に向けて工場の床の掃除方法について紹介します。床の汚れを落とし清潔な工場にするために、役立ててください。
事故を防ぐために、工場の床掃除は大切
多くの用品を使用する工場の床には、さまざまな汚れが付着しています。長年の汚れを放置し層になると、取り除くのが難しくなることがあります。汚れが付着したままだと、踏んでしまい転倒して怪我をしたり、悪臭が充満したりする被害のおそれがあります。
これらを防ぎ清潔に保つために、床の掃除は重要です。工場の床にはウェット方式とドライ方式があるため、それぞれの掃除方法を説明します。
ウェット方式の床の掃除方法
ウェット方式の床はどのように掃除すればよいのでしょうか。人の手での方法、機械を使っての方法を、手順とともに解説します。
ウェット方式の床とは
ウェット方式の床とは、常に水浸しになっている床です。排水溝が付いているため水を流すことができ、掃除がしやすくなっています。しかし常に濡れているため、床に細菌などが繁殖しやすく衛生的だとはいえません。
人の手で掃除する場合の手順
まずは掃除用具を使用し、人の手で掃除する場合の手順を解説します。ウェット方式は大量に水を流せるため、掃除の手間は比較的少なく済みます。ただし清潔に保つために、流した水の残りを取り除き、床を乾かすことが大切です。
1.ほうきとちりとりを使い、掃く
2.洗剤を床に撒き、汚れと馴染ませる
3.ブラシでこすり、汚れを落とす
4.水を流し、汚れを流す
5.スクイージーで水気を取り除く
機械を使い掃除する場合の手順
人の手での掃除は時間も手間もかかってしまうため、機械を使って掃除をする工場も少なくありません。日常的な掃除では、床掃除機と自動洗浄機の2つの機械を使用すると大きく手間を省けます。
1.床清掃機（スイーパー）を使いごみを取り除く
2.自動洗浄機（オートスクラバー）で洗剤と水を撒き、汚れを落とす
3.汚れを落としながら、汚水を回収する
4.スクイージーで水気を取り除く
ドライ方式の床の掃除方法
ドライ方式の床はどのように掃除すればよいのでしょうか。人の手での方法、機械を使っての方法を、手順を交えて解説します。
ドライ方式の床とは
ドライ式の床とは、常に床が乾燥した状態になっているものです。水をあまり流せない、または全く流せないため、日々の細かな清掃が重要です。乾燥しているため細菌の繁殖を防げ、滑りにくいので安全性が高いといえます。
人の手で掃除する場合の手順
掃除用具を使用し、人の手で掃除する場合の手順を解説します。ドライ方式の床は水を流すことができないため、モップを活用して水拭きをしなければなりません。人の手での清掃は大きな手間となってしまいます。
1.ほうきとちりとりを使い、掃く。
2.洗剤を含んだモップなどで、床を拭く。
3.きれいなモップで、水拭きする。
4. .スクイージーで水気を取り除く、または乾いたモップで拭き取る。
機械を使い掃除する場合の手順
ドライ方式の床の掃除は特に手間がかかるため、機械を使用することにより大きく手間を削減できます。ウェット方式の床と同じく、床掃除機と自動洗浄機が非常に役立つことでしょう。
1.床清掃機（スイーパー）を使い、ごみを取り除く
2.自動洗浄機（オートスクラバー）で洗剤と水を撒き、汚れを落とす
3.もみ洗いしながら、汚水を回収する
4.スクイージーで水気を取り除く、または乾いたモップで拭き取る
床にこびりついた油汚れを落とす方法
油汚れが床にこびりついている場合、どのように落とせばいいのでしょうか。手順、汚れがひどい場合の対処法を解説します。
掃除の手順
床の油汚れは固まってしまっている場合が多く、分解できるアルカリ性の床用洗剤がおすすめです。洗剤の成分がこびりついた汚れに作用するよう、散布したのち数分おくことが大切です。
1.床に落ちている、ごみやホコリを取り除く
2.汚れに応じて床洗剤を20～30倍に希釈し、床に散布する
3.洗剤成分が汚れに作用するよう、3分程度おく
4.ブラシでこすり洗いをする
5.水を流し、汚れを流す
床の掃除に機械を導入するメリット
床の掃除に機械を導入するメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。2つのメリットを解説します。
清掃スピードが大幅に向上
人の出入りが多く、さまざまな用品を使用する工場の床は汚れが集まりやすいため、清掃作業の中で最も時間を要します。機械を導入することで、床掃除の時間を10分の1以下に短縮できるでしょう。時間とともに労力も削減できるため、短縮した時間を他の業務に使うことが可能になります。
人の手よりも高い洗浄力
長年積み重なった油汚れなどは落ちにくく、ブラシでどれだけ強くこすっても手作業ではなかなかきれいになりません。一方床洗浄機は非常に洗浄力が高いため、人の手では落とせない汚れも取り除けます。また高圧洗浄機を使えば、きれいにすることはもちろん、床のツヤを引き出せます。
床の掃除に機械を導入するデメリット
一方で、機械の導入にはデメリットも存在します。2つのデメリットを解説します。
故障すると掃除が行えない
機械である以上は、故障からは逃れられません。故障してしまうと、修理が完了するまで清掃が滞ることになります。できるだけ故障を避けるために、定期的なメンテナンスは欠かせません。
バッテリーが切れると使用できない
充電式の機械の場合、清掃の時間が長引くと、バッテリーが切れる可能性があります。広い範囲の掃除を行う場合は、注意が必要です。掃除にかかる時間や床の広さに適した床洗浄機を選びましょう。またコード式の場合は、工場が広ければ何度もコードを指しなおしが必要で、コードが届かない場所が出るとさらに効率が落ちてしまいます。
床掃除で使用する3つの機械
床の掃除で使用する機械には、以下の3つの種類があります。場面に応じて使い分けるようにしましょう。
床洗浄機（ポリッシャー）
ポリッシャーとは英語で、磨く、ツヤを出す、研磨するという意味です。デッキブラシの役割をしてくれ、ワックスをはがしたり、床の洗浄、床を磨いたりできます。下部のブラシをモーターで回転させることによって、デッキブラシより早く、かつ高い洗浄力を発揮するのが特徴です。
自動床洗浄機（オートスクラバー）
オートスクラバーとは英語で、ごしごしこすって洗うという意味です。モップがけの役割をしてくれ、水撒きやブラシかけ、汚水の回収をします。手押し式と搭乗式の2種類があるため、床の幅や広さに応じて選ぶようにしましょう。途中で補充する手間をなくすため、内蔵されたタンクの大きさも気にかける必要があります。
床清掃機（スイーパー）
スイーパーとは英語で、掃除機、清掃するという意味です。ほうきやちりとりの役割をしてくれ、ごみやホコリなどを回収します。自動床洗浄機同様、手押し式と搭乗式があるため幅や広さで選択しましょう。ドライ方式の床など、水が撒けない床の日常的な清掃には、床洗浄機が最適です。
まとめ
工場の床は、汚れによる事故のリスクを防ぐために掃除が欠かせません。床の種類に応じて、手順を試してください。それでも取れない頑固な汚れがある場合や、時間と手間を削減したい場合には、機械の導入を検討しましょう。
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