飲食店の床の掃除方法 場所や床の種類別の掃除方法と便利な道具も解説

飲食店の床は、非常に汚れやすい場所です。飲食店の床の素材には、さまざまな種類があるため、適切な掃除の方法がわからず、床の汚れや匂いに悩んでいる飲食店経営者は少なくありません。この記事では、飲食店の床を綺麗にしたい方に向けて、掃除方法や掃除に便利な道具などについて、解説します。飲食店の床の掃除に、役立ててください。

飲食店の床の掃除は重要

飲食店を繁盛させるには、店内を清潔に保つ必要があります。飲食店の床には油や食品こぼしなど、汚れが付着して蓄積するため、日々の床掃除は欠かせません。椅子やテーブルの移動による傷も発生するため、床掃除は傷を確認するよい機会にもなります。また、従業員や客の転倒、食中毒など、アクシデントの要因を減らすことにもつながります。

飲食店の床の基本的な掃除方法

飲食店の床には、基本的な掃除方法があります。どのような方法があるのか、手順に沿って解説します。

整理整頓をする

飲食店の運営には「5S」が大切です。「5S」とは、整理、整頓、清掃、清潔、習慣のことです。床の掃除を始める前に「5S」にある整理と整頓を行うと、床の掃除がしやすくなるだけでなく、よごれにくくなります。

1年以上使っていないものは今後も使わない可能性が高いため、必要か見極めることが大切です。整理整頓を定期的に行うことで物が溜まるのを防げて、その度に衛生レベルの向上につながるでしょう。

床の状況を確認する

整理整頓が終わったら、汚れがひどく、重点的に掃除すべき場所を確認しましょう。例えば、油の付着や傷の隙間にゴミが溜まっていないか、排水口が詰まっていないかなどです。破損のように掃除で対応できないものが見つかった場合は、できるだけ早く対応しましょう。

床の基本的な掃除方法

床は、ほうきや掃除機でゴミやほこりなどを取り除いてから、湿らせたモップをかけましょう。この順番で掃除を行うと、砂利や砂で床を傷つけることが防げます。日々の床掃除を習慣づけると、油が固まり頑固な汚れになることの予防につながります。また床の掃除をするときは、砂やほこりが舞わないよう気をつけましょう。

床の種類別の掃除方法

床の種類によって、最適な掃除方法は異なります。ここでは、床の素材に応じた掃除方法について、解説します。

タイル・セラミックタイルなどの床の掃除方法

タイル・セラミックタイルなどハードフロアの掃除では、はじめにほうきや掃除機でゴミやほこりを取り除いてから、湿らせたモップで床を拭きます。油汚れがある場合には、モップを使う際に弱アルカリ性の洗剤を使うと汚れが落ちやすくなるでしょう。ハードフロアは、1年を目安にワックスを塗りなおすと美観維持にもなります。

塩化ビニール素材の床の掃除方法

塩化ビニール素材の床の掃除も、タイル・セラミックタイルと同様、はじめにほうきや掃除機でゴミやほこりを取り除きます。次に中性洗剤を混ぜた水で湿らせた雑巾を使い、床を拭きます。最後に乾拭きをして、水気を取りましょう。

油汚れがある場合には住居用のアルカリ性洗剤を汚れに塗布し、乾拭きをすると落とせます。綺麗な状態を維持するためにワックスを塗る場合は、素材に適した専用のワックスを使用しましょう。

フローリングの床の掃除方法

フローリング材の床の掃除は、タイル・セラミックタイルと同様、はじめにゴミやほこりを取り除きます。次に、中性洗剤を混ぜた水(目安はバケツ1杯に小さじ1)で湿らせた雑巾を強く絞ってから、床を拭きましょう。洗剤を使うことで雑菌の繁殖を抑えられます。

最後に乾いた雑巾で乾拭きをして、水気を取り除きます。綺麗な状態を維持する方法は、合板の場合はワックス塗布、無垢材の場合はウレタンクリアやUVウレタンクリア塗装、オイル塗装から選択できます。1年ごとを目安に、塗りなおすようにしましょう。

カーペットの床の掃除方法

カーペットの床は他の床と、掃除方法が異なります。掃除機でしっかりとゴミやほこりを取り除きます。掃除機では取り除けないカーペットに絡まったゴミやほこりは、ゴム手袋を使ってカーペットを撫でて、取り除きましょう。カーペットの黒ずみを防ぐには、希釈した中性洗剤を含んだ雑巾で拭き、最後にしっかり乾燥させることが大切です。

シミができた場合は、ブラシを使って表面の毛を逆立てて、専用の洗剤をかけます。その後きれいな雑巾を当て汚れを落とします。毛が短い場合は叩くように、長い場合は絞りだすようにするとよいでしょう。

厨房の床の掃除方法

厨房の床の掃除は、必要な量の水を撒きアルカリ性の洗浄剤を塗布します。効果が作用するまで10分ほど置いたのち、汚れがひどい場所をブラシでこすります。最後に水で洗剤を流し、スクイージーでしっかり水を切りましょう。

厨房の床は油や食品の汚れが付着し悪臭の発生原因になりやすいため、重点的な掃除が必要です。近頃は洗剤を泡状にして床に塗布する「泡洗浄」を選ぶケースが増えています。汚れを浮かす効果があり、洗剤の節約にもつながります。

床の掃除に使用する道具と使い方

床の掃除に使用する道具は、場所や汚れの種類によって変わります。それぞれの道具がどういった役割を果たすのか、特徴やメリット、注意点について解説します。

手軽に掃き掃除ができるほうき

ほうきは電気を使わず、どこでも手軽に掃き掃除ができます。掃除機のように音を出さないため、時間帯を気にせずに使えることや、部屋の隅に溜まるゴミやほこりも簡単に取り除けるメリットがあります。素材によって屋内用と屋外用があるため、場所によって使いわけましょう。

ほこりを取り除く掃除機

掃除機は、目につくゴミやほこりを吸い取ります。汚れが溜まりやすい部屋の隅を、重点的にかけましょう。コード式の掃除機は、コードが届く範囲にコンセントがないと使用できません。コードレス式の掃除機にはコンセントの有無は関係ありませんが、充電が切れると使えなくなるため、広い範囲の掃除には向きません。

床を水拭きできるモップ

雑巾で水拭きするには膝をつきますが、モップがあれば立ったまま床を水拭きできます。バケツの機能やモップを絞る機能を備えているものであれば、さらに効率よく拭き掃除を行えます。床にこびりついた汚れが取れない場合には、汚れのうえにモップを置き、糸の部分を足で踏み前後に動かしましょう。

水気を切るスクイージー

スクイージーは先端にゴムが付いており、水気を切る道具です。雑巾で乾拭きするよりも短時間で水切りができます。用途によって持ち手の長さやゴムの幅が異なるため、適したものを選びましょう。

パットやブラシを回転させ、床を洗浄するポリッシャー

ポリッシャーは円形のパットやブラシを装着して使う、電動の掃除用品です。掃除床の洗浄、ワックスの剥離、床磨きと3つの役割を担えます。床の種類に合わせてパットとブラシを使い分けると、掃除の時間を大幅に短縮できます。専用のパッドを使えば、カーペットの掃除も可能です。

ポリッシャーの取り扱い方

ポリッシャーは床の掃除の手間や時間を大幅に削減してくれる道具です。ここでは、使い方やコツについて解説します。

ポリッシャーの使い方

ポリッシャーをかける前に、ほうきや掃除機で床のゴミやほこりを取り除きましょう。ポリッシャーのタンクに、20~50倍に希釈した床用の洗剤を入れます。タンクがないポリッシャーは、モップで床に洗剤を塗布してから、ポリッシャーを使って洗浄します。より綺麗にしたい場合は、2度がけをするとよいでしょう。最後に床に残った汚水を回収します。

ポリッシャーを使う際のコツ

ポリッシャーはブラシの回転する力を利用して、ハンドルを前後左右に傾けることで動きます。前進はハンドルを少し左に傾け、後退はハンドルを少し右に傾けます。また、右に進む場合にはハンドルを少し前に傾け、左に進む場合にはハンドルを少し後ろに傾けます。スムーズに使うには、コツをつかむ必要があります。

ポリッシャーを使う場合の注意点

ポリッシャーを持ち運ぶ際には、複数人数で行いましょう。重いため、腰を痛める原因になりかねません。使用する際には、スイッチが「切」になっていることを確認しコンセントを差し込みます。使用中は、コードを巻き込まないように気を付けましょう。また、階段のように狭い場所の掃除には向いていません。

植物性油汚れ取り剤 ピックアップ



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まとめ

飲食店の床を清潔に保つことは、来客や売上アップだけでなく、事故や食中毒の予防にもなります。整理整頓をしたのち、床の素材に適した方法を用いて定期的に掃除を行いましょう。場面に応じて、ポリッシャーをはじめとする道具を使用すると、手間や時間が短縮できます。

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