会社の大掃除は法律で定められている?行うメリットや掃除の手順などを解説

会社の大掃除は法律で定められている?行うメリットや掃除の手順などを解説

会社の大掃除は、法律で定められているため、日常的な掃除とは別に行う必要があります。多くの人は、会社の大掃除に対して、大変なイメージを持っているのではないでしょうか。この記事では、会社で大掃除を行う目的やメリット、手順などについて詳しく解説します。大掃除をスムーズに行いたい人は、ぜひ参考にしてください。

会社の大掃除は法律で定められている

会社の大掃除は、労働安全衛生規則の第619条に「日常行う清掃のほか、大掃除を、6月以内ごとに1回、定期に、統一的に行うこと」と定められています。会社の規模や方針に関わらず、日常的な掃除とは別に大掃除を行わなければなりません。多くの会社は年末に大掃除を行いますが、大掃除を行う時期は法律で定められていないため、会社ごとに決められます。

※引用:労働安全衛生規則 第3編 第7章 清潔|安全衛生情報センター

法律で定められている理由

法律で会社の大掃除が定められている理由は、清潔で働きやすい職場環境を維持するためです。不衛生な環境では、従業員が安心して仕事に集中できなくなります。また、不要なものが多いと、事故につながる恐れもあります。

大掃除は給与支給の対象となる

会社の指揮・命令のもとで行われる大掃除は業務になるため、給与支給の対象となり、労働時間として扱われます。労働時間が8時間を越えて、さらに掃除を要求した場合は、法定時間外手当の対象になり、残業代が発生します。

会社の大掃除をするメリット

会社を大掃除するとどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、3つのメリットについて解説します。

業務効率化やモラルが高まる

会社を大掃除すると、従業員の業務効率化やモラルが高まります。清潔で整ったオフィスは、仕事がしやすく業務の効率化につながります。自分達の手できれいにしたオフィスに対して、美化を保つ気持ちも生まれるでしょう。

従業員同士の連帯感が生まれる

大掃除を通じて、普段関わる機会の少ない同僚や上司などと、コミュニケーションが取れます。大掃除をしながらさまざまな会話ができるため、従業員同士の仲が深まりやすく、職場に連帯感が生まれます。

セキュリティ確保

大掃除をして社内が整うと、大切な情報の漏洩や紛失が防げて、セキュリティが確保できます。また、大掃除により古い書類や間違った資料が処分されれば、今後使用することはなくなりミスが防げます。

会社の大掃除に必要な道具

大掃除をするために、用意すべき道具があります。大掃除に使う代表的な道具は、以下の通りです。

・雑巾やマイクロファイバークロス
・スポンジ
・掃除用ブラシや使い古した歯ブラシ
・バケツ
・ハンディモップ
・箒と塵取り
・スクイージー
・アルコール
・重曹や中性洗剤、アルコール
・軍手やゴム手袋 など

雑巾やスポンジは、さまざまな場所で使用するため、場所ごとに複数用意することをおすすめします。

整理整頓アイテムも用意する

大掃除では、日常的に使用しているものを整理整頓します。整理整頓をする際にあると便利なアイテムは以下の通りです。

・ダンボール
・ビニール紐
・ガムテープ
・油性のマジックペン
・カッターやハサミ など

会社の大掃除を進める手順

会社の大掃除をスムーズに進めるには、コツがあります。ここでは、大掃除の手順について解説します。

日程や場所などを決める

会社の大掃除は、掃除をする場所が多いため、適当に進めると難航します。大掃除をする日程や場所など、綿密にスケジュールを立てることが大切です。スケジュールが決まった後に、分担表を作成するとスケジュールがより明確になります。

掃除道具を揃える

大掃除では、日常的な掃除には使用しない掃除道具が必要になります。事前に、掃除場所ごとに合う掃除道具を揃えると、当日の作業がスムーズです。大掃除は複数の人が同時に掃除をするため、掃除道具は必要な分を用意して、時間のロスにならないようにしましょう。

チェックリストを作る

大掃除の前に、大掃除の場所と必要な道具、担当者などをまとめたチェックリストを作成しておくと、当日掃除の抜け漏れが防げます。チェックリストがあると、誰が・どこを・いつ掃除したのか、大掃除の進み具合がひと目でわかります。

整理をする

私物や使用していないものが散乱していると大掃除の妨げになるため、大掃除の前には、デスク周りやロッカーを整理しておきましょう。ゴミは可燃ゴミや資源ゴミなど分別して捨て、処分に迷うものや不要品は箱にまとめておきます。

会社の大掃除を実行する

会社の大掃除は、チェックリストに沿って行いましょう。掃除する場所に合わせた道具と方法で丁寧に掃除を行っていきます。コピー機や什器の裏、コンセントなどの普段見えない場所も忘れずに掃除をしましょう。

不用品を処分する

会社の大掃除で出たオフィス家具やOA機器などの不用品は、一般のゴミ集積所には出せません。不用品は、リサイクル業者か専門業者へ回収してもらいます。不用品の処理については、後程詳しく解説します。

会社で大掃除を行う場所と掃除方法

大掃除は、会社のどこを掃除すればよいのでしょうか。ここでは、大掃除を行う場所と掃除方法について解説します。

床・カーペット

床には、細かいゴミが溜まっています。フローリングやタイルは、箒や掃除機などでゴミを取り除きましょう。床を磨きたい人には、ポリッシャーがおすすめです。ポリッシャーはコードの巻き込みや持ち運びに注意が必要ですが、コードレスで軽量タイプもあります。ポリッシャー作業が難しい場合は、プロの清掃業者に依頼しましょう。カーペットは、掃除機を毛の向きと反対に動かしたり、1か所につき2往復以上したりすると、ゴミがよく取れます。シミがある場合は、中性洗剤を希釈したものを雑巾に少量含ませて、押し当ててください。

業務用パソコンやデスク

パソコンには、多くの埃が溜まっています。電源を落として、エアーダスターで細かい部分の埃を飛ばし、液晶画面やキーボードはクロスやウエットシートなどで拭きましょう。デスクは、インクや飲み物などの跡が付いている場合があります。デスク用のウエットシートやセスキスプレーをかけて拭き取ってください。

オフィスチェア

オフィスチェアは毎日使用しているため、埃や手垢などが付いていますが、材質によって掃除方法が異なります。布の場合は、柔らかいブラシをかけてから、固く絞った雑巾で水拭きしましょう。革張りの場合は、乾拭きか専用のクリーナーで汚れを拭き取ってください。事前にオフィスチェアの材質を確認することが大切です。

照明

照明は、カバーに埃やゴミが溜まります。大掃除では、照明の電源を落としてから、カバーを取り外して、ハンディモップや雑巾で埃やゴミを取り除いてください。カバーは、濡れた雑巾で拭いて、乾かしてから元に戻しましょう。照明のカバーが綺麗になると、オフィスが明るくなります。

ブラインドや窓

ブラインドは隙間に埃やゴミが多く溜まります。ブラインドの掃除には、ブラインドクリーナーがあると便利で、スライドするとゴミが拭き取れます。窓は、水拭きをしてから乾拭きをしますが、汚れがひどい場合は、セスキスプレーや窓用の洗剤を使いましょう。窓のサンは砂汚れをかき出してから、水拭きするときれいになります。

エアコン

エアコンのフィルターには、埃が詰まります。掃除の際は、電源を落としてから、フィルターを取り外して、埃を掃除機で吸い取りましょう。その後、ブラシを使って水洗いをして乾燥させます。エアコン内部を自力で掃除することは避けて、プロに依頼しましょう。

給湯室やトイレなどの水回り

水回りには、ヌメリや水垢などの汚れが多く発生します。給湯室のシンクや換気扇は、熱湯や重曹、クレンザーを使ってスポンジでこすると、ヌメリや油汚れが落ちやすくなります。トイレは、トイレ用洗剤を掛けて掃除ブラシで磨き、床はモップで水拭きしましょう。水回りの汚れを予防するには、定期的な掃除がポイントです。

会社の大掃除をスムーズに進めるポイント

大掃除をスムーズに進めるには、動きやすい服装と掃除を行う方向の2つがポイントになります。

動きやすい服装にする

会社の大掃除では、スーツやおしゃれ着は避けて、動きやすくて汚れてもよい服を着ましょう。デニムやスウェット、ジャージなどは動きやすい服装としておすすめです。足元は革靴やヒールを避けて、スニーカーのような履きやすく動きやすい靴を履いてください。

「上から下」「奥から手前」を意識する

掃除で汚れやゴミの広がりを防ぐには、「上から下」「奥から手前」を意識しましょう。埃は上から下に落ちるため、照明や天井などの高い所から床に向かって掃除をします。棚や冷蔵庫は奥の汚れや埃を「奥から手前に」かき出して掃除してください。

大掃除で出た不用品を処分する方法

会社の大掃除では、オフィスチェアやOA機器などの不用品が出ます。ここでは、会社で出た不用品の処分方法について解説します。

リサイクル業者へ売却する

会社にとって不用品でも状態のよいものは、リサイクル業者に売れる確率が高くなります。ゴミの回収業者へ依頼すると費用がかかるため、リサイクル業者に不用品が売れればお得といえるでしょう。

業者に回収してもらう

会社から出た粗大ゴミは、自治体指定の集積所には出せないため、民間のゴミ回収業者に依頼しなければなりません。まだまだ使えるものの、会社では使わないものが多く出た場合は、不用品回収業者へ一気に引き取ってもらうのも1つの方法です。

会社の大掃除の負担を軽減するには5Sを活用する

5Sを活用すると、会社の大掃除の負担を軽減できます。5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「習慣」の頭文字をとった言葉で、活用すると職場がきれいに保たれて、業務の効率化が期待できます。5Sを活用するには、会社の現状を把握して目標を決めてください。5Sの意味は以下の通りです。

・整理 必要なものか判別をして、不要物は処分する。
・整頓 必要なものは所定の位置に保管する。
・清掃 ゴミや汚れがなく綺麗な状態を保つ。
・清潔 整理・整頓・整頓された状態を保つ。
・習慣 従業員へ整理・整頓・整頓を習慣づける。

5S活用のメリット

会社で5Sが習慣づけられると、働きやすい環境が保たれるため、生産性や業務効率、ワークライフバランスなどが向上します。また、きれいな職場は安全性の確保だけではなく、大掃除が楽になるメリットにつながります。

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まとめ

会社の大掃除は法律で定められているため、日常的な掃除とは別に、必ず行わなければなりません。大掃除を成功させるには、綿密な計画や準備が大切です。また、日頃から5Sを活用することで負担が軽減されます。

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